設立趣意
日本三名山のひとつである霊峰白山の麓、歴史豊かな白峰に昭和47年に「白峰高原スキー場」として開設され、その後「白山白峰温泉スキー場」と改称しながら多くの人々に愛され、そして「全国中学校スキー大会」を始め、3度に渡る「高松宮賜杯・中部日本スキー大会」の開催や、SAJ(全日本スキー連盟)公認B級大会、石川県選手権大会、中学高校の各種大会など幾多の協議会を白峰地区の総力を挙げて開催してきた。
平成の市町村大合併により、村営から市営へと所有形態の変更が行われ、多くの市営スキー場が誕生した。近年の経済不況と国民生活の多様化はスキーもまた例外ではなく、全国的に経営危機のスキー場が相次ぐ中、白山市においても過剰と思えるスキー場の整理に向かって市営スキー場運営方針を定めるにおよび、当スキー場の存続が危ぶまれる状況となった。
一方、白山パノラマ公園に展開する「白峰クロスカントリースキー場」は平成10年度開催の全中スキー大会に向け旧白峰村をはじめ、石川県及び関係者の努力により5kmのSAJ公認コースとして整備された。
この地域特有の豪雪は昨今の暖冬傾向の中で広く西日本唯一の積雪コースコンディションを誇り、近隣県の国体予選なども開催されてきた。
これらのことから、その後県内の競技力向上に目を見張るものがある。
こうした状況を踏まえ、白峰地区においてスキー場で様々な活動を行なってきた関係者が相集い、その対応を検討してきた。
その結果、白山展望の景勝地である「白峰クロスカントリースキー場」並びに「白峰アルペン競技場」の自然環境を保全しつつ且つその恩恵を生涯学習活動、青少年の健全育成活動に生かしながら、スキー技術と競技力の向上及び普及のための事業を行なうことにより、スノースポーツの普及と、地域の活性化に寄与しようとするものである。